NTTのひかり電話ルータ(PR-400KI)にVPNサーバ設定

   2015/05/24

スポンサーリンク

NTTについての記事です。
pr400KIのVPN機能

ひかり電話ルータのVPN機能

NTTのひかり電話ルータにVPNの機能が追加されたので設定をして宅内のLANに接続します。
外出先のパソコン、スマートフォンやタブレットから自宅に設置してあるNTTのルータPR-400KIにVPNのL2TP/IPsecプロトコルを使って接続をして自宅のネットワークにつながっているパソコンのファイルアクセスをしたりリモートで遠隔操作をする事ができるようになります。
VPNによる通信は暗号化されておりIP通信に対するセキュリティを保証する機能で比較的安全に通信できます。
ルータがセキュリティゲートウェイとなり、LAN上に流れるIPパケットデータを暗号化してコンピュータとの通信を行います。

インターネット回線は公衆で使われる回線網ですのでデータが悪意のある物から改竄や盗聴されてしまう可能性があります。その公衆回線網に安全な通信をするために拠点から拠点まで間に仮想的なトンネルを確立させる必要があります。トンネルの中でIPパケットデータが保護されて拠点まで送信受信されるようになります。
NTTのひかり電話ルータにVPNサーバ設定

2013年夏現在においては400系ルータ(PR-400KI、RT-400KI、RV440KI、PR-400MI、RT-400MI、RV-440MI、PR-400NE、RT-400NE、RV-440NE)のみで接続の機能を追加する事が出来ます。

他のひかり電話ルータでも同様の機能を使用する事ができます。


NTTのルータのVPN接続機能はファームウェアのバージョンの0.500.0050から追加された機能です。予め、ファームウェアのバージョンをアップしてVPNの接続機能がを使えるようにしておきます。
ファームウェアのバージョンの確認はルータの設定画面にアクセスすると確認する事が出来ます。
今まではVPN接続するためにVPN接続機能があるBuffalo製等の他社製のルータを用意する必要がありましたが、NTTのルータ単体でもVPNの接続が出来るようになり個人でクラウド環境を作る事が容易くなります。この記事ではPR-400KIの実機を使ってVPN接続環境を構築します。

ファームウェアのバージョン確認
ファームウェアは各ルータの設定画面を開いて左上に表示されています。
ファームウェアのバージョン確認

以下の公式サイトからルータの最新のファームウェアを取得してルータに適用してあげる事が重要です。自分が確認した時はファームウェアのバージョンは0.500.0050でした。

NTT東日本と契約している方専用
NTT東日本WEB116

NTT西日本で契約している方専用
NTT西日本情報機器ナビゲーション

各ひかり電話ルータの最新ファームウェアは以下のリンクから確認およびダウンロードできます。ファームウェアのバージョンアップ方法についても説明があります。

NE系ルータ PR-400NE RT-400NE RV-440NE
NTT東日本 PR-400NE最新ファームウェア RT-400NE最新ファームウェア RV-440NE最新ファームウェア
KI系ルータ PR-400KI RT-400KI RV-440KI
NTT東日本 PR-400KI最新ファームウェア RT-400KI最新ファームウェア RV-440KI最新ファームウェア
MI系ルータ PR-400MI RT-400MI RV-440MI
NTT東日本 PR-400MI最新ファームウェア RT-400MI最新ファームウェア RV-440MI最新ファームウェア

VPNサーバ設定

ブラウザを起動
ブラウザを起動してアドレス入力バーに”http://192.168.1.1″と入力してEnterキーを押します。
ブラウザを起動

Windowsセキュリティ
ひかり電話ルータに接続する為の認証画面が表示されます。
ユーザー名には”user”。
パスワードには初期設定をしたときに設定をしたパスワードを入力します。
パスワードがどうしても不明の場合はひかり電話ルータの初期化する方法しかないかもしれないです。


Windowsセキュリティ

Windowsセキュリティ入力
以下のように入力してログインボタンをクリックします。
Windowsセキュリティ入力

PR-400KIの設定画面が表示されます。
PR-400KIの設定画面

左メニューにある詳細設定のVPNサーバ設定をクリックして開きます。
左メニューにある詳細設定のVPNサーバ設定をクリック

VPNサーバ設定画面が表示されます。
VPNサーバ機能の起動
チェックボックスをクリックしてチェックを付けてVPNサーバ機能を有効にします。
利用する接続先
インターネットサービスプロバイダとPPPoE接続設定されているものを選択する必要があります。プルダウンメニューからPPPoEセッションが張ってある項目を選択します。自分の環境では接続先1にPPPoEセッションの設定がありますのでプルダウンメニューから接続先1を選択します。
ここの画面で変更を反映させるために画面下に表示されている設定ボタンをクリックします。
これでPR-400KIのVPNサーバ機能が有効な状態になります。
VPNサーバ設定画面が表示されます

事前共有鍵
表示のボタンがありますのでクリックしてポップアップで表示される20桁の文字列をコピペでテキストファイル等にメモしておきます。この文字列が事前共有鍵でVPN接続をする端末の設定をする時に必要になります。

事前共有鍵

事前共有鍵
ポップアップで表示される20桁の文字列をコピペでテキストファイル等にメモ

VPN接続で認証するためのアカウントを作成します。
接続先名のVPN設定1をクリックします。
VPN接続で認証するためのアカウントを作成

VPN接続のアカウント認証で必要になるユーザ名とパスワードを作成します。
接続名には任意の文字列を入力します。
ユーザ名にはVPN接続に使用する任意の文字列を入力します。
パスワードにはVPN接続で使用する任意のパスワードを入力します。

設定が出来たら下にある設定ボタンをクリックします。
VPN接続のアカウント認証で必要になるユーザ名とパスワードを作成

設定が出来るとVPNサーバ設定画面に戻ります。
VPNアカウントには先ほど作成したユーザ名が追加されている状態です。
VPNアカウントには先ほど作成したユーザ名が追加されている状態

以上でひかり電話ルータの設定が完了している状態です。
実際にPCやタブレットからVPN接続してみると接続状態が接続済みというステータスで表示されています。
実際にPCやタブレットからVPN接続してみると接続状態が接続済みというステータスで表示されています

グローバルIPアドレスが変更になった場合の対処
ひかり電話ルータが取得するグローバルIPアドレスは通常、契約しているインターネットサービスプロバイダーが管理しておりルータの再起動やプロバイダーの管理するDHCPにより都度変更されます。ここで困ることは外からひかり電話ルータに対しリモートアクセスVPN接続をしようとしてもグローバルIPアドレスが変更された場合は接続できなくなってしまいます。
そのような場合はひかり電話ルータに備わっている機能でグローバルIPアドレスをメールで通知してくれる「IPアドレス通知設定」を設定しておきます。
「IPアドレス通知設定」を設定することでグローバルIPアドレスが変更されたタイミングでメールで通知してくれるので外からアクセスしたい時にメールを確認すればひかり電話ルータの取得しているグローバルIPアドレスを知ることができます。
VPN設定と併せて設定をしておくと便利になります。IPアドレス通知設定については下記のリンクで紹介しています。
PR-400KI IPアドレス通知設定

ひかり電話ルータがデフォルトゲートウェイになっているときのグローバルIPアドレスを調べるには設定画面から調べるか、確認くんというWebサイトでグローバルIPアドレスを調べる事ができます。クライアント側の設定のときに役立ててください。

スポンサーリンク

ひかり電話ルータにVPNサーバ機能が追加されて個人でも外出先から自宅のネットワークに接続し易い環境になると思います。外出先から自宅のネットワークにアクセスできると何かあった時にとても便利ですので活用できるといいですね。

VPN接続の活用

ここまでの設定をした後はクライアント側に設定を行っていきます。
実際に外出先のクライアントからVPNサーバに接続する方法についてを下記にリンクをまとめておきます。冒頭でも述べましたがひかり電話ルータのVPNサーバ機能ではL2TP/IPsecを使っているためクライアントにもL2TP/IPsecのプロトコルを使ったプロファイルを作る必要があります。

またiPhone、AndroidのスマートフォンをVPN接続させて「AGEphone」のアプリと連携すると外出先からひかり電話ルータの子機として使用する事ができるようですのでスマートフォンを使っていて電話代を節約したい時に役立ちそうですね。





設定は以上です。

すぐわかる Windows 8 ウィンドウズの操作や設定、新機能の使い方を完全解説
LG Electronics Japan 21.5インチ 省エネ技術 Super Energy saving + LEDバックライト搭載、ブラック、22EN43V-B
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • follow us in feedly

コメント一覧

  1. hide より:

    フレッツのVPNは有料のコースが他のホームページには載っていますが、このような設定で行った場合は無料でできるのでしょうか?当方は IO DATAの無料VPN(iobb.net)を別の電力系の光回線(megaegg)でIOのルーターを用いています。今回フレッツの隼を導入するに当たり、IOのルーターを使うか、フレッツのルーターの設定で行くか迷っています。 よろしくご教授をお願いします。

    • brah より:

      hideさん>>

      コメントありがとうございます。

      フレッツのVPNは有料のコースが他のホームページには載っていますが、このような設定で行った場合は無料でできるのでしょうか?

      フレッツ光のVPN接続は無料で利用できます。(自分も無料で利用しています。)有料のサービスはおそらく法人等を対象にしているサービスだと思います。

      VPN接続機能を実装しているひかり電話ルータは下記になります。

      • PR-400NE
      • RV-440NE
      • RT-400NE
      • PR-400MI
      • RV-440MI
      • RT-400MI
      • PR-400KI
      • RV-440KI
      • RT-400KI
      • PR-500MI
      • RT-500MI
      • PR-500KI
      • RT-500KI

      ご存知だとは思いますがVPNの接続ではグローバルIPアドレスが必要になります。
      グローバルIPアドレスはISPにより割り振られるようになっており、枯渇問題等もありグローバルIPアドレスは一定期間を過ぎると変化してしまいます。
      ブロードバンドルータのグローバルIPアドレスが変化してしまうと外からの接続が困難になってしまうため、その変化に対応するためにDDNSサービスが必要になります。

      DDNSサービスは変化してしまうグローバルIPアドレスを好きな文字列(ドメイン名)に変換してくれるサービスでVPNを使用する人間が意識をしなくてもコンピュータによってグローバルIPアドレスとドメイン名を紐づけしてくれる便利なサービスです。

      IO-DATAさんのブロードバンドルータにはこのDDNSサービス(iobb.net)が実装されていて既にhideさんはブロードバンドルータに実装されているVPN機能とDDNS機能で外からアクセスしている状況だと思います。

      http://www.iodata.jp/lib/manual/wn-g150r_g300r_g300dgr/htm2/ddns.htm

      結論から申し上げると、VPNの接続はNTTのひかり電話ルータでも利用可能ですし、IO-DATAさんのブロードバンドルータでも利用可能です。どちらも一長一短と言ったところがあるので下記を参考にどちらを利用するかご検討されると良いのではないかと思います。

      料金からするとひかり電話ルータでVPNを利用しようとすると光回線使用料とひかり電話の使用料、ひかり電話ルータのレンタル料の月額料金が発生します。
      ひかり電話ルータのVPNの機能はひかり電話ルータのルータ機能に実装されており、ルータ機能を利用するにはひかり電話のオプションサービスを契約する必要があります。
      ひかり電話を解約するとルータ機能が利用不可になり、VPNなどの機能も利用できなくなります。

      フレッツのひかり電話ルータにはDDNS機能(IO-DATAでいうiobb.net)が実装されているのか不明でドメイン名でのアクセスが出来ない可能性があります。
      しかし、グローバルIPアドレスが変化してもメールで通知してくれる機能が実装されており、スマートフォン等のメールアドレスを登録しておけば都度グローバルIPアドレスを確認する事が出来ます。
      メールでグローバルIPアドレスを通知する機能ももちろん無料で利用可能です。

      IO-DATAさんのブロードバンドルータでVPNを利用する場合では光回線使用料、回線終端装置のレンタル料のみになります。

      ひかり電話ルータは後から追加でオプション契約する事も可能ですので最初にIO-DATAさんのブロードバンドルータでVPN接続が出来るか試してみて、問題があるようならひかり電話ルータをレンタルしてVPN接続をするという事ができます。

      ポイントは両者の機能面も多少違いがあり、ひかり電話を利用するかしないかにもよるし、hideさんの利用環境等にもよると思いますので料金等もよく検討した上でVPN接続を利用されると良いと思います。

      • hide より:

        連絡遅れましたが、ご丁寧なご回答をいただいたのに気づくのが遅れ
        申し訳ありません。すでに隼で光電話込みのフレッツを契約しておりまして6月下旬には導入されます。無料ということなのでまずはフレッツ光のVPNをトライしてみようと思いますがDDNS機能がないということであれば面倒かも知れませんね。であればIOのルーターをつないで見ます。ご回答本当にありがとうございました。

        • brah より:

          hideさん>>

          コメントありがとうございます。
          そうでしたか。仰るようにIOデータさんのルータでVPNの接続をされた方が設定の変更点が少なくて済みますのでそう言った意味でもやりやすいと思います。DDNSの機能があるのは便利だと思いますのでせっかくなので利用させてもらいましょう。(・∀・)

          • hide より:

            いろいろアドバイスありがとうございました。今週末に光電話つきの隼が入りますので、まずは NTTのルーターをPPPoEブリッジにしてIOのWNーAG300DGR(iobb.net接続設定済み)を直列で繋ぎ、様子を見たいと思います。ほかにUNIポートを使う手もあるようですが。

          • brah より:

            hideさん>>

            何度も足を運んでいただきありがとうございます。
            ひかり電話ルータのUNIポートを変更しての利用方法はやったことがないのですが、もしかするとひかり電話が利用できない可能性があるので、前者のPPPoEブリッジの設定にしていただいたほうが無難かもしれないです。PPPoEブリッジ機能はデフォルトで有効になっているはずですが、念のため確認されるようでしたらルータのWeb設定画面から変更できます。

            この時期の契約でしたら恐らく400系シリーズのルータが送られてくると思います。

            IOデータのルータにPPPoE接続設定を行えばグローバルIPアドレスがIOデータのルータに割り振られるのでグローバルIPアドレスとDDNSの紐づけができれば以前と同じ環境で利用できるようになるはずです。

hide への返信 コメントをキャンセル

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

*

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。