1つのNICに複数のIPアドレスを追加
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Linuxについての記事です。
Linuxをサーバとして運用するときにIPアドレスが二つ必要な場面というのがあります。そのような場合はサーバにIPアドレスを追加する操作が必要です。
そこでNICをあたかも二台使っているようにできる仮想化という操作をしていきます。仮想NICを用意してそこに追加したいIPアドレスを設定していきます。
最初にIPアドレスを追加するためのNICを仮想化させるファイルを用意します。
ネットワークインターフェイスの設定ファイルは/etc/sysconfig/network-scripts/のディレクトリ内にifcfg-eth0などのファイルとして保存してあります。そして、そのファイルのコピーをifcfg-eth0:0にして作成します。
ifcfg-eth0:0のファイルが仮想NICの設定となり仮想IPアドレスの設定をすることができます。
# cp /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0:0
今コピーをして作ったifcfg-eth0:0のファイルを編集していきます。
ファイルを開いてDEVICE=eth0になっているところをDEVICE=eth0:0に変更します。
IPADDR=の項目に追加したいIPアドレスを入力します。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0:0 DEVICE=eth0:0 TYPE=Ethernet UUID=142tec7e-33b1-4a6r-acde-a564c421sda8 ONBOOT=yes NM_CONTROLLED=yes BOOTPROTO=none HWADDR=8C:9E:59:7B:C5:91 IPADDR=192.168.1.50 PREFIX=24 GATEWAY=192.168.1.1 DNS1=192.168.1.1 DEFROUTE=yes IPV4_FAILURE_FATAL=yes IPV6INIT=no NAME="System eth0"
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仮想NICとIPアドレスの確認
# ifconfig eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 8C:9E:59:7B:C5:91 inet addr:192.168.1.50 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: fe80::9e8e:99ff:fe7b:7591/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:509598 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:23975 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:44871084 (42.7 MiB) TX bytes:4633580 (4.4 MiB) Interrupt:19 eth0:0 Link encap:Ethernet HWaddr 8C:9E:59:7B:C5:91 inet addr:192.168.1.49 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 Interrupt:19 lo Link encap:Local Loopback inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0 inet6 addr: ::1/128 Scope:Host UP LOOPBACK RUNNING MTU:16436 Metric:1 RX packets:564 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:564 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:80780 (78.8 KiB) TX bytes:80780 (78.8 KiB)
# service network restart
以上でIPアドレスの追加ができている状態です。
もしサーバにIPアドレスを追加されていればpingなどを飛ばして応答があるか確認するといいでしょう。Webサーバを運用中だったらブラウザから追加したIPアドレスで接続できるか確認します。