AirMacベースステーションでUPnPを使用する
AirMacについての記事です。
AirMacベースステーションにはUPnP(Universal Plug and Play)という機能がありません。
それに代わる機能として「NAT-PMP」と呼ばれるNAT Port Mapping Protocol(NATポートマッピングプロトコル)があります。
ここではAirMacベースステーションでのNATポートマッピングプロトコルを利用する方法を紹介します。
ポート番号 | 5351を使用 |
プロトコル | UDP |
NAT-PMP機能を 持っているルータ |
AirMac Express、AirMac Extreme、AirMac TimeCapsule |
機能 | 一般的な機能を持つNATルータはIETF(Internet Engineering Task Force)インターネットドラフトのUPnP(Universal Plug and Play)が実装されており、NAT-PMPはそれに置き換わるプロトコルとして構成されています。Apple製AirMacルータにおいてNAT-PMPプロトコルを使用すると外部のネットワークから内部のネットワーク(プライベートネットワークまたはLAN)内のコンピュータに自動的にNAT変換して接続できるようになります。 |
公式サポートページ
NAT-PMPの機能はiCloudサービスの一つの「どこでもMy Mac」を利用する時に必要になります。大切な事はAppleさんのホームページでもサポート情報が提供されています。
AirPort Utility 6.x: ベースステーションまたは Time Capsule の NAT オプションを設定する
NAT-PMPを利用可能な機器等
AirMac Express、AirMac Extreme、AirMac TimeCapsuleとMac OS X 10.4以降に実装されています。
WindowsでのNAT-PMP利用方法
Windows OSでNAT-PMPを利用するには「Bonjour for Windows」をインストールして利用します。
Bonjour Print Services for Windows
AirMac製品でのNAT-PMPの有効化方法
AirMac Express、AirMac Extreme、AirMac TimeCapsuleのNAT-PMPプロトコルの有効化する方法です。
AirMacユーティリティを起動します。AirMacユーティリティの場所はMacintosh HD/Applications/Utilities/AirMacユーティリティ.appフォルダパスです。ここではバージョン6.xを使用しています。
「NATポートマッピングプロトコルを有効にする」にチェックマークをつけて「保存」を選択します。
「NATポートマッピングプロトコルを有効にする」はAirMacベースステーションがDHCPとNATで動作しているときに選択できます。ブリッジモードで動作をしているときは表示されません。ブリッジモードで動作をしている場合は上部にあるブロードバンドルータに対して設定を行う必要があります。
設定後にAirMacの設定をアップデートすることで設定が反映されてNATポートマッピングプロトコルが利用できます。
どうしてもUPnPを使いたい場合
AirMac Express、AirMac Extreme、AirMac TimeCapsuleの何れかの環境下でNAT-PMPではなくてUPnPを使いたい時。UPnPじゃなきゃダメなんだって言うときはAirMac Express、AirMac Extreme、AirMac TimeCapsuleのUPnPで使用するポートを開放設定します。
UPnPはUDPの1900番ポートが使われています。併せてUPnPの基幹部分になるSSDPについても書いておきます。SSDPはTCPの5000番ポートが使われています。
AirMacベースステーションのポート開放の設定方法下記のページで紹介しています。
まとめ
•AirMac Express、AirMac Extreme、AirMac TimeCapsuleではUPnPの代わりにNAT-PMPプロトコルが使われている。
•NAT-PMPではUDPの5351のポート番号が使われている。
•UPnPのポートを開放するにはUDP1900番ポートとTCP500番ポートを開放する。
•NAT-PMP機能はApple製ルータAirMac Express、AirMac Extreme、AirMac TimeCapsuleで利用可能。